食への愛

食べることが大好きで最大の趣味。出かけるときはほとんど食べ物が目的。そして大体寝る前に次の日の3食を考えてから寝ます。
そんな私は、群馬県のとある「村」で生まれ育ちました。村の名の通り、家から一歩出れば目の前はすぐ畑。そんな環境で育った私は、特に祖父母の畑で採ってその場で丸かじりするトマトが大好きです。味が濃くてうま味がぎゅっと詰まったトマトは、他のどこでも味わい難い味なのです。
祖母はよく「ばあちゃんは何でも作れる」と言っていましたが、その通りで、食卓に並ぶものはほとんどが手作り。それも料理をしただけではなく、種から作っているものがほとんど。
幼い頃から畑に土しか見えない状態から芽が出て、徐々に大きく成長していく過程や農家の方が朝早くから日が暮れるまで作業をして汗を流しながら収穫する姿を見てきました。
知らぬ間に、食物には栄養だけでなく生産者の想いもぎゅっと詰まっていることを知ることができる環境にいたんだと思います。

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自分がとても恵まれた環境で育ったことに気付いたのは大学に進学し、東京での生活が始まってからでした。野菜や米をスーパーや八百屋で買うことが当たり前の生活を初めて体験して驚きました。近所の方から畑で採れたての旬野菜をいただくことも無ければ、農作業をしている方を見ることも無いのです。実家にいた当時は特に意識していませんでしたが、畑で採れたての旬野菜を食べられるなんてとても幸せな環境だったんですね。
今までの祖父母が育てた旬野菜やお米が食べられるのが当たり前の環境が恋しくなりました。実家にお願いして大量の野菜を送ってもらったことも何度かあります(笑)

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また大学では食物の栄養面に興味を持ったこともあり、中高生の家庭科教育について学んでいました。家庭科の教育実習では、生徒らの食分野への関心の高さを感じたと同時に、生徒それぞれの家庭環境や食生活が様々という中、クラス全体で家庭科を学ぶ大切さも感じました。
家庭科を学ぶことで自分たちの地域の魅力を知って好きになってもらい、そして食から地域の人との繋がりを感じたり、食の楽しさを知ったりすることができると思います。
私の広島での生活は一年も経っていませんが、食を通じて広島県がどんどん好きになっていくのを日々感じているところです。

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美味しい野菜や果物が育ち、農家の方を間近に感じることができる広島県。以前三原市大和町で大和白竜蓮根の収穫をさせていただいた際には、地域の方たちが何人も協力して蓮根を育てていることを実感しました。 蓮根の主な収穫は、冬に冷たい泥水の中に入り、ポンプで水を発射して土を柔らかくして収穫していくかなりの力仕事。そんな環境で収穫された蓮根の美味しいこと!
身は真っ白で粘り気が強く、農家の方が作ってくださった酢の物は絶品で正直驚きました。
今はスーパーに行けば旬でなくても大抵のものは手に入ります。そんな生活は便利ではありますが、時には生産者の方に思いを馳せながら地元で採れたての恵をいただきたいですね。

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よく私は「美味しそうに食べる」と言われますが、きっと幼い頃から食べることが大好きで心から幸せを感じているからです。これからも私たちを幸せにしてくれる食物を作ってくださる生産者の方、自然に感謝を込めて美味しくいただきたいと思います。
身体だけでなく心にもぶち栄養満点の広島の旬をモリモリいただきましょう!

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唐澤 恋花プロフィール
RCCアナウンサー
誕生日:1998年11月12日
星座:さそり座
血液型:B型
出身地:群馬県
ブログ:唐澤恋花 アナウンサー日記

中学・高校時代はバスケットボール部、大学時代はチアリーダー部とフットサルサークルに所属。 身体を動かすことが大好きで、そのお陰か、滅多に体調を崩さないことが自慢です!
出演番組
RCCテレビ 「お好み探偵団W」 RCCラジオ 「夕刊Genaday」(水曜)、「唐澤恋花のREN’S CHOICE」(月~土)